ごくうま(極旨)を分析する | 日本語好きな人、寄っといで

ごくうま(極旨)を分析する

朝日ビールが10月から発売したビール「ごくうま(極旨)」。

この商品のキャッチワードは「コクがうれしい・ごくうま」だ。

分析表の表情解析欄を眺めると「コク」の概念を表現するのに必要な表情語「静的」、「充実感」、「安定感」、「優雅さ」などP.Q.R.S.Tの項をすべて捉えているのはまことに優れた感性である。だがしかし、人々がビールに対して抱く「爽やかでシンプルな咽喉越しの刺戟感や庶民的なイメージ」などを表現するのに必要な表情語「シンプル」、「新鮮さ」、「軽やかさ」、「爽やかさ」、「庶民性」(A.C.F.M.N.O)などの各項がすべてゼロポイントになっている。

ごくうま

このビールに期待した会社側のコンセプトを熟知しない門外者が、ネーミングの良否を論じることは軽率だが、大衆の平均的感性という音相論の立場で見る限り、何かしら半分割り切れないものある。