音価とはどういうものをいうのですか。 (仙台・みのる) | 日本語好きな人、寄っといで

音価とはどういうものをいうのですか。 (仙台・みのる)

A 「音価」という語は、いろいろな学術用語にも使われています。

音声学や音韻論では「過去に使われていた実際の発音」を言い、「平安時代の『ン』の音価は『ム』であった」のように使われます。

また音楽関係では、音符や休符によって表わされる個々の音が持つ時間的な相対値(時間の長さの比率)」をいい、「この小節における『ファ』の音価は・・・」のように使われていますが、音相理論では「ことばの音のB値(明るさ、暗さ)とH値(強さ)が作るイメージ的な環境のこと」を、音価(英phonetic value、仏valeur de son)と呼んでいます。