ネガティブ語は、表情語を下から読め | 日本語好きな人、寄っといで

ネガティブ語は、表情語を下から読め



ネガティブ語とは「汚い、ダサい、ケチ、不潔」など不快感や否定的な意味を含んだ語をいうが、そのようなことばを評価するには表情語のポイント数の低い方を見るのが良い方法だ。


そのことを、「ガラクタ」というネガティブ語で見てみよう。


 「ガラクタ」とは、静と濁、硬と軟、明と暗など相反するものが無秩序に混在した状態を示すことばだが、分析表にでてきた表情語は「ガラクタ」には何の関係もない「庶民的、都会的、進歩的、シンプル感、高級感」などとなっていて、ここから「表情」を取り出すことはほとんどふかのうだ。


 だが、このような語の場合、表情語の下位の部分を見てゆくと容易に評価ができるようになる。


ガラクタ


 

この欄の10位以下を見てゆくと「軽やかさがない、安定感がない、清潔感がない、優雅さがない、明るさがない、活性感がない、爽やかさがない」が並んでおり、そこから「ガラクタ」という語がもっているイメージを取り出すことができるのだ。