Q 「分析表と評価の実例」欄を見ると、日ごろ気づかなかったことばの機微を音相分析がよく捉えている
A ことばが作るイメージには、言語学や音声学などで解明できる理論の部分と、感性的な判断にゆだねなければな
らない非科学的な部分があります。
音相理論では、これまで不可能とされていた感性分野の数量的な把握が可能になり、それによるコンピューター化も
実現できるまでになりました。
しかしながら、「ことばを作る」という行為は、人間的な経験や感情が下地にあってはじめて実現できるもので、コンピュ
ーターがどんなに発達しても、「創造」という行為は人間しかできない仕事といってよいようです。
それは、「ことば」が単なる記号でないことの証しといってもよいでしょう。