3色の青い棒グラフ(表情解析欄)の読み方・・・「感激」と「感動」の違いを見るい | 日本語好きな人、寄っといで

3色の青い棒グラフ(表情解析欄)の読み方・・・「感激」と「感動」の違いを見るい

表情解析欄にある青い棒グラフ、「濃い青」、「薄い青」、「中間の青」の色分けは、次の違いを示すもので、これを一見するだけで語のイメージの方向性を捉えるために設けたもの。

 濃い青・・・「活力感、若さ、シンプル感、現代感」など、明るさや活性感などプラス方向を向く表情。 淡い青・・・「高級、優雅、落ち着き、安定感」など、静的で非活性的なマイナス方向の表情。 中間色・・・プラス、マイナスのどちらの語にも見られる表情。



感動 感激


「感激」と「感動」の違いを見る。
これらの意味の違いを国語辞典では次のように示している。
 感激・・・心に感じてふるい立つこと。
 感動・・・深く感じ入ること。
 すなわち、「感激」が「ふるい立つ」という衝動的な刺激を意味するのに対し、「感動」は「感じ入る」という内面的な刺戟であることを意味している。
 意味の上でのこの違いを、音相分析表がどの程度捉えているかを調べてみた。

 

表情解析欄を見ると、「感激」は「濃い青」(若さや感情の高まりを示す)が上位を占め「淡い青」(情緒やマイナス指向を示す)は低位にあるが、「感動」はそれと反対に「高級、優雅」など情緒を作るマイナス指向語が主流となっている。
 以上から、「感激」はスポーツなどに見られるような瞬発的な興奮をイメージした語、「感動」は芸術作品を鑑賞したときのような内面的刺戟をイメージした語であることを音相的にも表現されているのがわかるのだ。