Qネーミングにおける意味の役割は? | 日本語好きな人、寄っといで

Qネーミングにおける意味の役割は?

ことばが、音中心のる時代に入ったことが痛感される昨今ですが、今後、ネーミングにおける「意味」の役割をどのように考えたらよいのでしょうか。(skc.m)

 A ネーミングにおいて意味的配慮が大事であることは、今後においても変わることはないと考えます。

 現代では一と昔前と違い、何の意味ももたない西欧のブランド名でも、「音」が良いだけでヒット・ネーミングになれる時代になりましたが、音の良さに「意味」的な良さが加われば、さらに大きな効果があがることは言うまでもありません。
 しかしながら、意味のある語は商標登録をしても通らな苦なっている現実を思うとき、「意味」の概念は拡大してゆくことになるでしょう。

 「セ・リーグ」、「パ・リーグ」の「セ」、「パ」も、「セントラル」「パシフィック」という意味があるから、「Aリーグ」、「Bリーグ」のように記号で言うよりはるかに大きい効果がありますし、そんな僅かなものでも意味の要素が加わることで人間的な温もり感が生まれます。
 ネーミングにそういうものを求める大衆の感性は、永遠的なものといえましょう。

 JRの乗車券「スイカ」の「カ」から「カード」が連想させ、「ペプシコーラ」の「ペプ」で炭酸飲料が咽喉もとをすぎる感触を伝えるなど、「意味的表現法」の研究はさらに進んでゆことと思います。