男性化粧品「UNO」(ウーノ)(資生堂)・・・イメージはあるが、表情がない | 日本語好きな人、寄っといで

男性化粧品「UNO」(ウーノ)(資生堂)・・・イメージはあるが、表情がない

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 表情解析欄の最高ポイント数を50.0に抑えているため、複雑で奥ゆきが感じられることばですが、具体的な表情がどこからも聞こえてこない、たいへん不思議なことばです。

 表情解析欄には多くの表情語であるのに、そこからなぜ「表情」が顕在化しないのでしょうか


 それは、次の理由によるものです。


 この語は「動」の表情をつくる「濃い青色」の表情語と、「静」の表情を作る「うす青色」の表情語が「Q対A、D対T、A対T、F対R、R対E」のように同じ程度(1:1.2以内)のポイント数で並んでいるため、動と静が相殺されて明白な表情にならないからです。

 また、明白な表情をもたないため、情緒解析欄の情緒語もほとんど出ていませんし、表情や情緒が見られないから、記憶や印象にも残りにくいことばとなっています。

 また、情緒語がないのに複雑度欄に高点(4)が出たり、情緒性がないのにコンセプトバリュー欄で「中・高年齢者に好まれる語」が出るなど、矛盾した表現も見られます。


 関係者たちが制作時にどのようなコンセプトをお持ちだったかは不明ですが、大衆の平均的な目線で捉えれば、以上のような評価となるのです。