「オリンピック」・・・その実態と精神を的確な音で表した傑作ネーミング | 日本語好きな人、寄っといで

「オリンピック」・・・その実態と精神を的確な音で表した傑作ネーミング


olympic

 「表情解析欄」をみると、上位の部分に「オリンピック」の精神やその実体を表現するのにふさわしい必要な次の表情語が何の矛盾も違和感もなく整然と並んでいるのに驚きます。

「シンプル」、「躍動感」、「若さ」、「軽快感」、「個性的」、「活性的」、「現代的」、「合理的」、「庶民的」、「強さ、鋭さ」、「新奇さ」、「開放感」「健康的」、「にぎやかさ」・・・

 また、情緒解析欄では「短期的」「激しさ」「スピード感」を捉え、コンセプト・バリュー欄では「ジュニア、ヤング、ミドルの男女に高い人気」と出ているなど、「オリンピック」がもつコンセプトを余すところなく表現している優れた語であることがわかります。
 このようなイメージは、次の音相基によって生まれたことを「有効音相基欄」が示しています。
  • 無声破裂音系の音が多いこと
  • 無声化母音が多いこと
  • 子音拍が多いこと
  • 総合音価が高いこと
 「オリンピック」というギリシャ語が、世界中で原音のまま呼ばれ、愛されているのは、原語が持つ音相のよさによるものだと言えましょう。「シャネル」や「グッチ」「ティファニ」などの有名ブランド名が、どこの国でも原音のままで発音され愛されている例と同じです。
 ことばの音からうける美的な刺激には、どの民族にも共通する部分が相当多いことが、これらの例からわかるのです。