「タント」(ダイハツ車) コンセプトを捉えてはいるが・・・ | 日本語好きな人、寄っといで

「タント」(ダイハツ車) コンセプトを捉えてはいるが・・・

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タント

 新しいタイプの軽自動車。「幸せ家族の“感動空間”」がこのクルマの売りことばです。

 分析表をみると「動的」(D)、「適応性」(M)、「暖かさ」(P)「現代的」(H)、「合理的」(J)、「溌剌さ」(G)、「賑やかさ」(E)など、このクルマのコンセプトを表現するのにふさわしい表情語が上位に並び、コンセプトバリュー欄でも男女を問わず若者やジュニア層が好む雰囲気の語であることを示していて、優れたネーミングといえましょう。

 だがあえて付言をすれば、ファミリー車でも、ある程度「座敷」のムードが必要ですが、それを表す「高級感」(R)、「非活性感」(T)、「優雅さ」(S)のポイント数が低いためクルマらしい奥行感がやや足りないのです。
 それを満たすには、「有効音相基欄」に出ている、「プラス高輝性」または「少拍」のどちらかをなくす工夫が必要です。

プラス高輝性
 音の明るさ(B値)が高いと奥行き感や優雅さは減少します。高輝性の標準値は3拍語の場合+0.6ですが、この語は+1.7と高ポイントがでています。
少拍
 音(拍)の数が少ない語のこと。少拍の語は軽便間や若さや淡白感を助長します。